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GMO Incident Watch 解説

GMOへの攻撃予告はどこまで実行されたか 情報公開とランサムウェアを照合

27日正午の攻撃予告、12時30分の情報公開確認、28日の端末解析を時系列で比較。攻撃者の主張と、会社が確認した事実を切り分ける。

予告された二つの行為、確認結果は同じではない

GMOインターネットが26日23時10分時点の第7報で伝えた予告は、翌27日正午の顧客情報の公開と、ランサムウェア攻撃だった。その後、会社は情報公開を確認したと発表した一方、調べた利用者端末でランサムウェア攻撃の痕跡は確認していないと報告した。予告の全体が実行された、とまとめるのは正確ではない。

第7報の英語版には、攻撃者とみられる者から予告を受け、顧客から預かった端末の解析を進めていると記されている。攻撃者が主張する能力と、会社が検査で確認した結果は、最初から別の情報として提示されていた。

27日12時30分、公開されたことを確認

27日13時55分時点の第10報では、同日12時30分に、攻撃者とみられる者が会社や顧客に関係すると思われる情報を公開したことを確認したと説明した。ただし、掲載内容の真偽は調査中で、事実と異なる内容が含まれる可能性があるとも述べている。

公開という行為の確認は、そこに並んだデータがすべて本物であることの認定ではない。会社が管理していた情報の持ち出し、外部サイトへの掲載、掲載内容と個々の利用者との照合は、それぞれ確認に必要な資料が異なる。被害者を特定できるデータや攻撃者サイトへのリンクを、本記事で再掲することはしない。

端末で痕跡が見つからなかった範囲

28日の第14報でGMOは、預かった利用者端末の解析では、マルウェア感染やランサムウェア攻撃の痕跡を確認していないと説明した。これは検査した端末についての結果であり、すべての利用者PCを調べ終えたという発表ではない。また、クラウド側で不正プログラムが見つかった事実と、手元のPCの検査結果は矛盾しない。対象の機器が違うためだ。

海外のBleepingComputerも27日にPC停止の呼び掛けを報じたが、記事には攻撃が実行されなかったようだとの評価が含まれる。当サイトでは、それを全端末の感染否定として採用せず、会社の発表が示す検査範囲に限定して扱う。ニュースの見出しだけで現在のPC利用可否を判断せず、端末向けの最新案内を確認したい。

侵入手口や実行者について残る空白

情報の公開が確認されても、侵入経路や実行者の身元まで裏付けられたことにはならない。匿名の声明、掲示板の技術的な推測、被害企業の解析結果を同じ証拠として束ねると、何が確認されたのかが分からなくなる。

現段階で追うべき続報は、どの環境から何が取得されたのか、予告されたプログラムの実体が確認されたのか、利用者端末をどこまで検査したのかという調査結果だ。身代金要求額の違いや経営者の説明は別記事にまとめ、特定の人物像を推定する材料には使っていない。

出典・確認した一次資料

本記事は公開資料を整理した一般情報です。GMO各社、行政機関、法律事務所の公式サイトではなく、個別の法律助言や補償申請・訴訟参加の受付を行うものではありません。発表後の変更は、リンク先の公式情報でご確認ください。

編集:GMO Incident Watch(編集方針・訂正窓口)